本当に三食必要なのか?
有名なドイツの諺と言われているものに「二食は自分のために、もう一食は医者のために」という皮肉があるが、世界共通で食べ過ぎに対する教訓があるということが過食に警鐘を鳴らしているのではないか。
しかし朝食推進派は異口同音に、「朝食を摂らないと頭ははたらかない」「大学の調査で朝食を抜いた学生は成績が悪かったという結果が出ている」「脳のエネルギー源であるブドウ糖が行き渡らないために思考力が低下する」「朝食を摂らないと便秘になってしまう」などと主張する。
統計の嘘?
「統計のウソ」という本が内情を告発しているが、統計学というのは、ある結論に誘導するために都合のいい調査方法を行うので丸ごと信じるに値しない。まっ、輸出が減り、輸入も減り、電力使用量も貨物量も減っているのに関わらず、「今年も6.8%の経済成長を遂げました」と、恥ずかしげもなく世界に発表する中国の経済成長率のようなものでしかない。
鶴見医師という著名な方が「断食中に人の脳は何をエネルギー源にするかという実験を行っているが、その結果、ブドウ糖は全体の30%しか使われておらず、他の物質をエネルギー源として使っていることが分かりました・・・・体内にあるアミノ酸や乳酸、中性脂肪などからブドウ糖を創る仕組みがある。私たちの体はブドウ糖を無理に摂らなくても、脳へは十分にブドウ糖が行き渡る仕組みになっているのです。」と述べられている。
「朝食を摂らなかった学生のほうが、成績が悪かったのか。これは、朝食を摂る学生のほうが、規則正しい生活を送り、まじめに勉強していたからとも考えられないでしょうか。生活習慣が真面目な学生は、勉強も真面目に行うでしょう。・・・生活習慣が違う学生を比較しただけなので、正しい調査とは言えないのです。」と、言われているが、これはもっともなことである。それと、成長期に小食にした方が良いとは、私も思っていない。人生を大きく分けて、前半はいかに取り込むかが大事、後半はいかに出すかが大事である。そんな感じがする。
便意をもよおすメカニズムには、胃・大腸反射と呼ばれるものがある。胃の中に食べ物が入って来ると、その信号を受けて大腸がぜん動運動を起こし、便を直腸へ送り出すという作用である。しかし、この胃・大腸反射は、食事をした時だけではなく、コップ一杯の水でも起こる。このメカニズムは空腹時に胃が膨らむことで起きるものなので、そのためにわざわざ一食の食事をとる必要はないと提唱する医師もいる。
このように、三食しっかり食べなきゃダメと朝食を摂ることを提唱しているグループと、朝食を健康に悪いと否定するグループとでは、意見は真っ向から対立するが、何事も、対立意見というのは出てくるものなので、自分で試して体調が良くなる方を採用すればいいと思う。私は、小食を選んでから極めて、調子がいい。
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